これは夢のタッグですね。長州力さんも、天龍源一郎さんも、ともに「革命戦士」の異名をとり、長州力さんは、藤波辰巳さんに反旗を翻して維新軍を結成して新日本プロレスを盛り上げ、天龍さんは、ジャンボ鶴田さんに闘志を燃やして天龍同盟を組織して全日本プロレスを活性化させましたね。二人ともエネルギッシュで、プロレスの発展の為に本当に尽力されていました。その切れ味のいいプロレスのファイトとは対象的に、トークとなると、バラエティで話題にされるほど滑舌が悪く、何を話しているのか分からない事も珍しくありません。これについて、天龍さんは、「タモリ倶楽部」で語った事がありました。昔は、天龍さんも、そんなに滑舌は悪くなく、実際にリング上でマイクパフォーマンスをする映像も流れましたが、確かに聞き取りにくいというほどではありませんでした。それが何故あんなに滑舌が悪くなったかというと、スタン・ハンセンさんがラリアットの脅威を見せつけて以来、団体を問わず、プロレス界は空前のラリアットブームになったのです。その為、天龍さんも様々な選手の色々なラリアットを食らって喉が悪くなり、聞きにくい声になってしまったそうです。そういえば、長州さんもハンセンさんには苦しめられ、嫌というほどウエスタン・ラリアットの餌食になってしまいましたね。そんなラリアットの威力、恐怖、効力を身を持って体得したからこそ、工夫を加えて、リキ・ラリアットというオリジナルのラリアットを編み出したのです。きっと、長州さんの滑舌もラリアットの食らい過ぎに原因があるのでしょうね。お相撲さんがのどわの受け過ぎで、聞き取りにくい話し方になるのと似ていますね。でも、スタンプは違いますね。滑舌が悪いどころか、むしろ豊かな表情によってストレートに気持ちが伝わり、惚れ惚れしてしまいます。むしろ可愛いくらいです。プロレスを引退されて、バラエティで見かける二人は、プロレスファンだけでなく、老若男女を問わず幅広いファンがいます。そんなみんなをラインでも微笑ましく楽しませてくれるのがいい点です。ファンを大切にする二人の人間性が味わえます。そして、最高の使いどころは、ラインなら滑舌の悪さは完全にカバーできて、思いが充分に伝えられるところです。現役時代のファイトさながらに、気持ちを熱く語るときのサポートになるのが使い勝手の良さです。（2019/08/02 11:58）